「総合的な学習の時間」の単元の指導計画について

T 研究のねらい

  • 質の高い総合の実現
  • 教師の指導力向上
  • 教職経験や力量に沿った研修内容や方法
 子どもが生き方を考え、力を付ける質の高い総合の実現は、教員の指導力にかかっている。しかし「子どもが課題をもてない」「多様な追求にどう対応するか分からない」等、指導方法に悩む教員や「総合は体験活動」等、総合のねらいを十分に理解していない教員が少なくないのが現状である。では、これら教員を支援する研修はどうあればよいのか。研修の内容や方法は、教職経験や総合に関する力量等に沿ったものにすることが重要であると考える。本研究では、総合の指導力向上に効果的な研修の在り方を明らかにする。

>問題の所在(「学校教育に関する意識調査」などより

U 研究の内容

  • 誰もができる単元構成の仕方
  • 研修内容のステップ化
    〈基礎−基本−応用〉
 総合の単元構成や指導方法には、決まった型はない。子どもと教師と題材(人・もの・こと)との関係の中で創り上げられてくる。しかし、それを総合の指導がうまくいかない教員に実践例を基に説明しても十分に理解して質の高い総合を実践してもらえるとは思わない。そこで、次の2つに取り組むことにした。

>単元構成の課題

 ○ 総合のねらいを実現する単元構成の仕方と指導法の開発
 ○ 総合指導の現状把握と現状に即した研修内容の設定

1 単元構成の仕方と指導法の開発
 初めて総合に取り組む人でも単元構成をすることができるをコンセプトに構想したのが「誰もができる単元構成の仕方」(右図)である。ステップ1〜5に沿って、地域の素材を基に構想することで、総合のねらいを実現できる単元構成ができあがる。

>単元構成の手順

2 総合指導に即した研修内容
 おおむね下のように分けた。
 @(基礎)ねらいと課題設定
 A(基本)追求の見通し
 B(応用)教科との関連
 @Aは1の単元構成を基本形として研修を進め、Bは基本形ではない単元構成の仕方、教科との関連を研修の中心とした。

>研修の在り方 

V 研究のまとめ

  • 単元構成の仕方の基本形を中心とした研修は有効
  小学校総合講座では研修内容@Aを中心に、実践研究員研修ではBを中心に行った。講座、研修後の受講生のアンケートまたその後の授業報告によれば効果的な研修(内容・方法)であったことが伺えた。今後は、実際、子どもがどのように変容したかも含めて研修効果を確かめる必要がある。

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